2025年9月9日新宿・千代田相続相談センター相続の基礎知識相談事例

相続放棄は簡単じゃない?期限と注意点を解説

こんにちは。
新宿区・千代田区・文京区を中心に相続相談を行っております、
相続診断士・プライベートコンサルタントの乾浩一です。

相続が発生した直後、
多くの方が真っ先に頭に浮かべる言葉があります。

「借金があるかもしれないから、相続放棄したほうがいいのかな…」

実際、相続放棄については、

  • 「手続きをすればすべて関係なくなる」
  • 「借金だけ放棄できる」
  • 「とりあえず様子を見てから決められる」

このような誤解が非常に多く見られます。

結論からお伝えすると、
相続放棄は決して簡単な手続きではありません。

期限があり、
注意点を知らずに行動すると、
取り返しのつかない失敗につながることもあります。

この記事では、

  • 相続放棄とは何か
  • 期限はいつまでなのか
  • よくある失敗事例
  • 新宿区・千代田区・文京区の相続で特に注意すべき点
  • なぜ早期の専門家相談が重要なのか

を、相続の知識がない方にもわかるよう、
やさしく丁寧に解説していきます。


相続放棄とは何をする手続き?

相続放棄とは、
被相続人(亡くなった方)の財産を、
プラスの財産もマイナスの財産もすべて引き継がない
とする手続きです。

ここで非常に重要なポイントがあります。

相続放棄は「借金だけを放棄する制度」ではありません。

  • 現金
  • 不動産
  • 預貯金
  • 株式

これらのプラスの財産もすべて放棄することになります。


相続放棄の期限は「3か月以内」

相続放棄には、
原則として3か月以内
という厳格な期限があります。

この期間を
「熟慮期間(じゅくりょきかん)」
と呼びます。

3か月の起算点はいつ?

多くの方が勘違いされるのが、
この「3か月」のスタート地点です。

正確には、

相続が開始したことを知った日から3か月以内

となります。

  • 亡くなった日
  • 訃報を知った日

状況によって異なるため、
「いつから数えるのか」は
慎重に判断する必要があります。


「何もしなければ自動的に放棄になる」は間違い

非常に多い誤解がこちらです。

「何もしなければ、自然に相続放棄になる」

これは完全な誤りです。

3か月以内に、

  • 相続放棄
  • 限定承認

の手続きをしなかった場合、
自動的に「単純承認」したものとみなされます。

つまり、

プラスもマイナスもすべて相続した

という扱いになるのです。


相続放棄を検討する代表的なケース

ケース① 借金が多そうな場合

  • 事業をしていた
  • 保証人になっていた
  • 消費者金融の利用があった

このような場合、
相続放棄を検討する必要が出てきます。


ケース② 財産関係がまったくわからない場合

  • 通帳が見つからない
  • 借金の有無が不明
  • 不動産の状況がわからない

このような場合も、
慎重な判断が必要です。


実際によくある「相続放棄の失敗事例」

ここからは、
相談現場で実際によく見られる
失敗事例をご紹介します。


失敗事例① 期限を過ぎてしまった

「忙しくて、気づいたら3か月を過ぎていました」

このケースは非常に多いです。

  • 葬儀
  • 各種手続き
  • 精神的な疲労

その間に、
期限はあっという間に過ぎてしまいます。

結果として、
借金も含めて相続するしかなくなる
という事態に陥ります。


失敗事例② 財産に手をつけてしまった

相続放棄を考えていたにもかかわらず、

  • 預金を引き出した
  • 不動産の管理を始めた
  • 家賃を受け取った

こうした行為をすると、
相続を承認したとみなされる可能性があります。

「生活費として少しだけなら大丈夫だと思った」

この判断が、
相続放棄を不可能にしてしまうことがあります。


失敗事例③ プラスの財産が後から見つかった

相続放棄をしたあとで、

  • 高額な預金
  • 価値のある不動産

が見つかるケースもあります。

一度相続放棄をすると、
原則として撤回できません。

「ちゃんと調べてから判断すべきだった」
という後悔につながります。


新宿区・千代田区・文京区の相続で特に注意すべき点

このエリアの相続では、

  • 不動産の評価額が高い
  • 表に見えない財産が多い
  • 相続税が絡むケースが多い

という特徴があります。

一見すると、

「借金がありそうだから放棄しよう」

と思っても、

  • 不動産に大きな価値があった
  • 保険金があった
  • 相続税対策が可能だった

というケースも少なくありません。


相続放棄と相続税の関係

相続放棄をすると、
その人は最初から相続人ではなかった
という扱いになります。

そのため、

  • 相続税の申告義務もなくなります

しかし、

  • 放棄した結果、他の相続人の税負担が増える

という影響も出てきます。

家族全体のバランスを考えずに放棄すると、
別のトラブルを生むこともあるのです。


「限定承認」という選択肢もある

相続放棄だけでなく、
限定承認という方法もあります。

限定承認とは、

プラスの財産の範囲内で、マイナスの財産を引き継ぐ

という制度です。

ただし、

  • 相続人全員の同意が必要
  • 手続きが非常に煩雑

という特徴があり、
実務では慎重な判断が必要です。


相続放棄を判断する前に必ずやるべきこと

① 財産の全体像を把握する

  • 預貯金
  • 不動産
  • 借金
  • 保証債務

これを可能な限り整理します。


② 期限を正確に把握する

  • いつから3か月なのか
  • 期限まであと何日あるのか

これを明確にします。


③ 専門家に相談する

相続放棄は、

  • 一度すると取り消せない
  • 判断を誤ると大きな損になる

非常に重要な選択です。


なぜ「早期相談」が重要なのか

相続放棄の相談は、

「もう少し早く来ていれば…」

というケースが本当に多いです。

早く相談すれば、

  • 財産調査の時間が取れる
  • 他の選択肢も検討できる
  • 家族全体の調整ができる

というメリットがあります。


「とりあえず様子を見る」は一番危険

相続放棄において、
最も危険なのは、

「まだ時間があるから、少し様子を見よう」

という判断です。

相続放棄は、
時間との戦いでもあります。


生前対策の重要性にもつながる話

相続放棄で悩むケースの多くは、

  • 生前に財産整理がされていない
  • 借金の有無がわからない

ことが原因です。

生前に整理されていれば、

  • 相続放棄を検討する必要がなかった
  • 家族が迷わずに済んだ

というケースも少なくありません。


個別相談のご案内

新宿区・千代田区・文京区を中心に、
相続診断士・プライベートコンサルタントとして、
相続放棄・相続対策の個別相談を行っています。

  • 相続放棄すべきか迷っている
  • 期限が迫っていて不安
  • 他に選択肢があるのか知りたい

どんなご相談でも構いません。
難しい言葉は使わず、
状況を一緒に整理するところからお手伝いします。

「あの時、早く相談しておけばよかった」
そう後悔しないために、
ぜひ一度ご相談ください。

相続診断士・プライベートコンサルタント
乾 浩一

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