世田谷区で相続相談をするなら?税理士・司法書士・弁護士の違いと相談先の選び方

「親が亡くなったけれど、何から手をつければよいかわからない」
「世田谷区に実家があるけれど、将来の相続について誰に相談すればよいのだろう」
「相続税のことは税理士、不動産の名義変更は司法書士と聞くけれど、結局どこへ相談するのがよいの?」
相続について、このようなお悩みをお持ちではありませんか。
相続は、一生のうちに何度も経験するものではありません。そのため、いざ自分や家族の問題になると、どこへ相談すればよいのかわからないという方が多くいらっしゃいます。
特に世田谷区では、ご自宅などの不動産を所有しているご家庭も多く、不動産の相続、相続税、遺産分割、将来の住まいなど、さまざまな問題が重なりやすい傾向があります。
また、相続について相談できる専門家には、税理士、司法書士、弁護士、行政書士、不動産会社などがあります。
それぞれ専門分野が異なるため、相談先を間違えてしまうと、必要な手続きや対策を十分に検討できないこともあります。
今回は、世田谷区で相続相談を検討されている方に向けて、相談先の選び方や専門家の違い、相続が発生する前に考えておきたいことをわかりやすく解説します。
1.世田谷区で相続相談をする方に多いお悩み
相続相談といっても、ご家庭によって相談内容はさまざまです。
例えば、次のようなご相談があります。
- 世田谷区にある実家を誰が相続するか決まっていない
- 親が高齢になり、認知症や財産管理が心配
- 兄弟姉妹で相続財産を公平に分けたい
- 相続税がかかるのか知りたい
- 相続した不動産を売却するか、残すか迷っている
- 遺言書を作成した方がよいのか相談したい
- 親が亡くなった後の手続きについて知りたい
これらの問題は、それぞれ別のものに見えるかもしれません。
しかし、実際には深く関係しています。
例えば、世田谷区にある実家を長男が相続する場合を考えてみましょう。
長男が実家を相続すること自体は、家族全員が納得しているかもしれません。
ところが、その実家の価値が8,000万円あり、預貯金が1,000万円しかなかった場合、他の兄弟姉妹との財産の分け方が問題になることがあります。
また、相続税が発生する場合には、納税資金をどのように確保するかも考えなければなりません。
このように、相続は一つの問題だけを解決すれば終わるとは限らないのです。
2.相続相談はどこにすればよい?専門家ごとの違い
相続について相談できる専門家には、それぞれ役割があります。
税理士|相続税の申告や税金対策
税理士は、相続税の申告や税務相談を担当する専門家です。
相続税がかかるかどうかの判断、相続財産の税務上の評価、相続税申告、生前の贈与税対策などについて相談できます。
例えば、世田谷区に自宅と賃貸不動産を所有している方の場合、土地の評価や小規模宅地等の特例の適用可能性によって、相続税額が大きく変わることがあります。
ただし、相続税の申告を依頼するだけでは、家族間の意見調整や不動産売却などの問題がすべて解決するとは限りません。
司法書士|相続登記や不動産の名義変更
司法書士は、不動産の相続登記などを担当する専門家です。
親御様が亡くなり、実家の名義を相続人へ変更する場合には、司法書士へ相談することが一般的です。
2024年4月から相続登記が義務化され、原則として、不動産を相続によって取得したことを知った日から3年以内に登記申請をする必要があります。
また、義務化以前に発生した相続についても対象となり、経過措置が設けられています。
世田谷区にある実家が、何十年も前に亡くなった祖父母の名義のままになっている場合などは、相続人の調査や登記手続きが複雑になることもあります。
弁護士|相続人同士の争いや法的トラブル
弁護士は、遺産分割をめぐる紛争や遺留分の請求など、法律上の問題について相談できる専門家です。
例えば、兄弟姉妹の間で財産の分け方について意見が対立している場合や、相続人同士で話し合いが難しくなっている場合などです。
相続人間の代理交渉や家庭裁判所での手続きが必要な場合には、弁護士への相談が重要になります。
行政書士|遺産分割協議書などの書類作成
行政書士は、相続関係の調査や、紛争性のない遺産分割協議書の作成など、一定の書類作成業務を行う専門家です。
ただし、相続人間で争いがある場合の代理交渉や、相続税申告、相続登記などは、それぞれ対応できる専門家が異なります。
不動産会社|実家の売却や不動産活用
相続した不動産を売却する場合には、不動産会社の役割も重要です。
ただし、相続した実家を売却する際には、売却価格だけでなく、譲渡所得税や相続税、共有者の意向、測量、建物の状態なども確認する必要があります。
そのため、不動産会社だけではなく、税理士や司法書士などと連携しながら進めることが望ましいケースもあります。
3.相続相談で大切なのは「最初に全体を整理すること」
ここまで専門家の違いをご紹介しました。
しかし、相談者の方が最初から、
「これは税理士に相談する問題」
「これは司法書士に相談する問題」
と判断することは、簡単ではありません。
むしろ、最初の段階では何が問題なのかさえ、はっきりしていないこともあります。
例えば、
「母が高齢になったので、そろそろ実家のことを考えたい」
というご相談です。
この場合、まず確認したいのは次のようなことです。
- お母様は今後どこで暮らしたいのか
- ご自宅は将来誰が引き継ぐ予定なのか
- お母様の生活費や介護費は十分にあるのか
- 相続人となるご家族は何人いるのか
- 自宅以外の財産はどのくらいあるのか
- 相続税が発生する可能性はあるのか
- ご家族の間で意見の違いはないか
こうした状況を整理してから、必要な専門家や手続きを検討することが大切です。
最初から遺言書の作成や不動産売却など、一つの方法だけを決める必要はありません。
4.世田谷区で特に考えておきたい「実家の相続」
世田谷区で相続を考える際に、特に重要になるのが不動産です。
世田谷区には、三軒茶屋、下馬、上馬、桜新町、用賀、成城、等々力、岡本など、多くの住宅地があります。
長年住み続けてきたご自宅が、相続財産の大部分を占めることもあります。
ここで問題になるのが、不動産は現金のように簡単に分けられないということです。
例えば、相続人が長男と長女の2人で、財産が次のとおりだったとします。
- 自宅不動産:8,000万円
- 預貯金:2,000万円
- 合計:1億円
※金額は説明のための仮定です。
単純に半分ずつ分けると、一人5,000万円です。
しかし、長男が自宅に住み続けたい場合、長男が8,000万円の自宅を相続し、長女が2,000万円の預貯金を相続するだけでは、大きな差が生じます。
そこで、長男が長女へ代償金を支払う方法や、自宅を売却して現金で分ける方法などが考えられます。
ただし、どの方法がよいかは、ご家族の事情によって異なります。
「親の家だから、誰かがそのまま住めばよい」
という単純な話ではないのです。
5.相続税がかからなくても相続対策は必要?
「うちは相続税がかからないから、特に準備は必要ないと思います」
このようなお話を伺うこともあります。
確かに、相続税の基礎控除額は、
3,000万円+600万円×法定相続人の数
です。
例えば、法定相続人が3人であれば、基礎控除額は4,800万円となります。
ただし、相続税がかからない場合でも、遺産分割や相続登記、不動産の管理などの問題は残ります。
特に、相続財産の大部分が実家である場合、相続税が発生しなくても兄弟姉妹の間で意見が分かれることがあります。
相続対策は、相続税を減らすためだけに行うものではありません。
ご家族が安心して財産を引き継ぐための準備でもあるのです。
6.親が元気なうちに相談するメリット
相続相談は、親御様が亡くなってからするものだと思われがちです。
しかし、生前に相談することで、選択肢が増える場合があります。
例えば、
- 遺言書の作成
- 家族会議
- 生前贈与
- 生命保険の活用
- 家族信託
- 任意後見
- 不動産の整理
- 相続税の試算
などです。
これらの方法は、すべてのご家庭に必要なわけではありません。
大切なのは、ご本人の希望とご家族の状況を確認し、必要なものを選ぶことです。
また、認知症などによって判断能力が低下した場合には、ご本人の意思に基づく契約や財産処分が難しくなることがあります。
そのため、元気なうちに将来について話し合っておくことには、大きな意味があります。
7.相続相談で失敗しないための3つのポイント
① 相談したい内容を一つに絞らなくてよい
相続については、最初から問題を明確にする必要はありません。
「実家をどうするか迷っている」
「相続税が心配」
「兄弟と話し合えていない」
という段階でも、まず状況を整理することが大切です。
② 手続きだけでなく将来まで考える
相続登記や相続税申告など、目の前の手続きを終えることはもちろん重要です。
しかし、その後の不動産管理や売却、配偶者の生活、二次相続なども考えておくことで、将来の負担を減らせる場合があります。
③ 複数の専門家が必要になることも想定する
相続では、税金・法律・登記・不動産など、複数の分野が関係します。
一人の専門家だけですべてを解決できるとは限りません。
必要に応じて、それぞれの専門家が連携できる体制を選ぶことも重要です。
8.世田谷・三軒茶屋相続相談センターが大切にしていること
私たち世田谷・三軒茶屋相続相談センターでは、相続を単なる手続きとして考えていません。
相続には、財産の問題だけでなく、ご家族のこれまでの関係や、これからの暮らし、ご本人の想いが関係しています。
例えば、親御様は長男に自宅を残したいと考えていても、長男は管理や維持費の負担を心配しているかもしれません。
また、長女は自宅を相続するつもりがなくても、財産の分け方には納得したいと考えているかもしれません。
このようなご家族それぞれの気持ちを整理することも、相続対策では大切です。
私たちは、プライベートコンサルタントとして、ご家族全体の状況を整理し、必要に応じて税理士、司法書士、弁護士、不動産会社などの専門家と連携しながら、相続・終活に関するサポートを行っています。
目指しているのは、相続の手続きを終えることだけではなく、ご家族が納得できる相続を実現することです。
9.世田谷区で相続相談をお考えの方へ
世田谷区で相続相談をお考えの方は、まず現在の状況を整理するところから始めてみてください。
親御様が元気なうちの生前対策でも、相続発生後のお手続きでも構いません。
「何を相談したらよいかわからない」
という段階でも問題ありません。
世田谷・三軒茶屋相続相談センターでは、世田谷区を中心に、目黒区・渋谷区など近隣地域の相続・終活相談にも対応しています。
相続税、遺産分割、相続登記、不動産、遺言書、認知症対策など、複数の問題が関係する場合も、ご家族全体を見ながら必要な対応を整理していきます。
相続は、早めに相談することで選択肢が増えることがあります。
大切なご家族の未来のために、まずは一度ご相談ください。
世田谷・三軒茶屋相続相談センター
東京都世田谷区三軒茶屋1丁目39-7 1F
電話:03-6824-2024
ホームページ:https://souzoku-soudan.life/sanchajaya/
プライベートコンサルタント・相続診断士
乾 浩一
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。相続税の申告・税務判断、法律上の紛争対応、登記申請などは、それぞれの資格を有する専門家が担当します。


